投稿日:2020/05/07

視覚の注意(情報の選択)

視覚はスポットライト
心理学
この記事は約 2 分で読めます。

聴覚についてはこちら

視覚の注意はスポットライト

聴覚と異なり、視覚の注意はスポットライトに例えられます。

「視点を合わせる」=「スポットライトあてる」

というように、注意のスポットライト(視点)を動かして、必要な情報を選択するという考え方です。

次の画像を見てください。

文字さがし

CentOSにMariaDBというデータベースをインストールするときの画面なのですが、この中から、「”8f0a6bbd”という文字を探してください」という課題があったとします。

探しあてるまで、どのくらいの時間が必要でしょうか?

本当に指定された文字はあるのでしょうか?

一方、下記の画面で「赤矢印の横にある”80/tcp”を探してください」では、探すまでにどのくらいの時間が必要でしょうか?

文字探し

赤矢印の方が、早く文字を検出できたと思います。

文字の中に赤矢印を入れて目に飛び込んでくるように見える(ポップアウトといいます)ようにしてあるため、赤矢印の方が早く文字を検出できるのです。

オックスフォード大学出身のトリーズマン(Treisman & Gelade, 1980)は特徴統合理論で、「細分化された情報(特徴)は、注意を向けなくても認知することができる」と説明しています。

また、特徴総合理論による注意とは、スポットライトのようなもので、スポットライトが当たった部分は、物体を認識できるが、スポットライト外のものは、認知できないとしています。

しかしながら、スポットライトの大きさを、広げる、絞るように、ある程度変化させることができるという研究結果(Erikson & St. James, 1986)もあります。

参考文献

公認心理師必須テキスト改訂第2版
高野陽太郎著 認知心理学 放送大学

この記事を書いた人

東京 御茶ノ水駅 徒歩1分 ニューロフィードバックとQEEG専門施設
心理学
初回面談
ご予約は
こちら
ページ上部へ