QEEGと筋肉からの電気

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QEEGをしていると、よくあるのが筋肉からの電気、筋電の混入です。

筋電が混入したデータで解析することも不可能ではありませんが、間違った結果になるので注意が必要です。

筋電とは

筋肉には運動神経が接続されており、運動神経からの電気信号で筋肉は収縮します。

運動神経とは

神経系は、中枢神経系と抹消神経系に分けられます。(解剖的に)

中枢神経系は脳やせき髄のこと。

末梢神経系は、自律神経系と体性神経系に分けられます。

体性神経系は、運動神経と感覚神経に分けられます。

簡単にいうと、運動神経とは中枢神経系からの信号を末端(筋肉)に伝える神経のことです。

運動神経とは逆に末端から中枢に伝えるのが感覚神経です。

運動が得意不得意という話ではないので、誤解しないようにしましょう。

筋肉を動かす信号が雑音に

運動神経が動く(正確には発火し活動電位が発生)すると、当然電位差が生まれます。

また、筋肉自体が動くとき、活動電位が発生します。

すると、身体を通って電位差が頭皮まで伝わってきます。

筋肉や運動神経から伝わってきた電位差はQEEGやニューロフィードバックする上では、雑音でしかありません。

いかに筋肉への力みを緩められるか

首や顎などがこわばっているような状態で、QEEGを取得したとしたら、雑音だらけであまり役立たない結果が得られます。

従ってQEEGでは、いかに筋肉へ力を入れずにすることが大切になってきます。

QEEGで筋電はどこに入る?

QEEGで筋電は、低周波領域、高周波領域に関係なく全般的に入ってしまい、生の脳波波形を観察すると、同時に動いているように見えます。

全体的に振幅が高めである場合は、結果が信用できない可能性が高いです。

場合によってはQEEGを複数回取得する必要がある

本来のデータが得られていないのであれば、QEEGを複数回実施する必要があります。

力を緩めるように意識したとしても、簡単にはいかないことが多いです。

実際には、過緊張で力を緩めるのが無理な場合は、過緊張であることを考慮してQEEGのデータをみて、ニューロフィードバックを実施し、緊張を緩める方向にすることが多いです。

また、マッサージなどで筋肉を緩めることが必要になることもあります。

鶏が先か卵が先かの議論になってしまうので、どちらが先がいいかは一概に決めることは不可能です。

何とかして、筋電が入らない状態をつくってから、QEEGを再度行うということになります。

どうやっても無理そうな場合は、MiniMapという手法や心理テスト使って脳の状況を把握して、ニューロフィードバックを実施することもあります。

くれぐれも、間違ったQEEGの結果で進めていくのは、危ないので注意が求められます。

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