子供のけんかをやめさせる方法
子供がけんかしないようにしたいのなら、けんかをしないことを褒めるのではなく、上手にコミュニケーションができたときに褒めるようにしましょう。
「けんかをするな!」と叱っても、繰り返してしまいます。
目次
けんかには理由がある
けんかには、必ず理由があります。
例えば、おもちゃを使う順番、おもちゃの取り合いなどで、自分の思ったとおりにいかないときに、けんかが始まります。
子供のけんかは、言葉で上手く伝えられないけど、何とか自分の気持ちを伝えたくて始まるのです。
常にけんかを無理やり止めると問題になる
殴り合いになってしまい、お互いがケガをしてしまうレベルになった場合や一方的な場合は、即座にけんかを止める必要があります。
しかし、親が子供のけんかを常に止めてしまうと、子供は「自分と他の人の区別」「人間関係」「社会的なルール」などを学ぶことができません。
自分で問題に対処することを学べずに、常に親や大人に頼ってしまうことにようになってしまいます。
当施設には、小さいときにルールを学ぶことができず、ひきこもりになってしまった方が大勢みえられています。
大人の考えを一方的に押し付けないようにしましょう。
けんかで学ぶ社会性と人間関係
けんかで殴り合いになることもあるでしょう。
「相手を叩いては絶対にダメ」という教育方針もありますが、叩かれたことも叩いたこともない人は、どのくらいの力を入れたら相手をケガさせてしまうのか、叩かれたら痛いなどを学ぶことができません。
叩かれた痛みを知らないで育つと、相手に対して手加減することを学ぶことができないのです。
実際、子供のときに経験がないがために、大人になってから手加減がわからず、相手に大ケガをさせてしまい大問題になったケースが過去にありました。
けんかが強くて自分の意見が通ってしまうと問題に
けんかが強く、いつも勝ってしまう子の場合、「何でもけんかで解決する」という学習(心理学では強化といいます)が行われてしまいます。
すると、他人の気持ちを考えられない、わがままな大人になってしまいます。
けんかが弱くて自分の意見が通らないのも問題に
逆にけんかが弱くて、常に負けてしまう子の場合、「いつも自分の思い通りにいかない」ということが学習され、自分に自信を持てなくなってしまいます。
自分に自信のない子には、育ってほしくないし、わがままなのも考えモノです。
けんかが終わったら、すぐに子供の思いを聞く
けんかで子供の成長を促すためには、けんかが終わったら、すぐに子供の思いを聞くようにしましょう。
少し時間が経過してしまうと、けんかをしたことを忘れてしまうこともあるので、注意しましょう。
ただし、警察の取り調べのように詰問になったらダメです。
あくまでもやさしく「どうしたの?」と聞いて子供の気持ちを受け止めてあげましょう。
そして、4歳ごろまでは、相手の気持ちを察するのが難しいので、親(大人)が「相手は~~~という気持ちだったと思うよ」と伝えましょう。
4歳よりも上なら、子供と一緒に相手の気持ちを考えてみましょう。
なお、成長の度合いによっては、4歳でも相手の気持ちを理解できないことがあります。
「うちの子はけんかなんてしたことない」というのは要注意!
けんかには、相手が必要です。
けんかをしたことがないのなら、孤立しているかもしれません。
発達に問題があるかもしれません。
親が過剰に干渉していないでしょうか?
将来の不登校やひきこもりを予防するためにも、注意深く見守って、必要に応じサポートを受けるようにしましょう。
(コミュニケーションや人間関係の問題で不登校やひきこもりになっているケースがあります)
気持ちが一杯一杯、常にけんかをしてしまうのなら相談を
親の気持ちが一杯一杯。
限界ギリギリ。
もう無理・・・
心に余裕が無くなってしまっているのでしたら、早めの対処が必要です。
心に余裕が無い状態を放置しておくと、心に余裕が無い状態を脳が学習してしまい、怒りやすくなったり、過緊張の状態になりやすくなったりします。
さらに、柔軟な思考ができなくなる、学校の勉強が進まなくなるなど、子供にも悪影響を及ぼします。
脳波フィードバックトレーニング(ニューロフィードバックトレーニング)を受けると、脳に余裕が生まれ、気持ちにもゆとりが生まれます。
ぜひ、お気軽にニューロフィードバックの初回面談にお申込みください。