心理学における感情の定義
心理学
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心理学において、感情、気分、情動の意味は異なっています。
情動とは、原因が明らかなもの
情動とは、原因が明らかで、脈拍が速くなるなどの生理的反応や特定の表出行動を生じるような強力な感情のことです。
一般的には、数秒間~数分間持続します。
情動には脳の扁桃体が関与しています。
気分とは、原因のないもの
気分とは、原因のない漠然とした感情です。
一般的には、数時間~数日間持続します。
脈拍が速くなるなどの生理的反応は強くありません。
主観的経験の側面が主になります。
また、快適ー不快の枠組みや、興奮、覚醒状態によって変化します。
感情とは、気分と情動を総称するとき
感情とは、気分と情動を総称するときに用いられます。
特に気を付けて分ける必要なし
心理カウンセラーなどの心理職でない限り、気分と情動を分けて使う必要はないでしょう。
例えば、心理カウンセリングの場面で「気分が悪くて脈拍が速くなった」とおっしゃっても、心理カウンセラー側で翻訳するので、問題ありません。
補足:感情の構成要素
認知的評価 | 現在の状況についての評価 |
主観的経験 | 経験による感情状態、気分 |
思考ー行動傾向 | 特定の考えや行動を駆り立てる力 |
内面的な身体的変化 | 生理的反応 心拍数・汗など(自律神経系) |
顔の表情 | 顔の筋肉の動き |
感情に対する反応 | 自分自身の感情、状況に対する制御、反応、対処 |
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