QEEGからのsLoreta+6ch サーフェスzスコアトレーニングをやってみた
メニューにはありませんが、QEEGを取得して、ニューロフィードバックのプロトコルを作成しニューロフィードバックトレーニングをやってみました。
結果からいうと、「のんびりと休んでいた脳みそが動き出した」という感覚が得られ、「眠い」「休みたい」の一言。
実際に休むと「ゆっくり休めた」という感じでした。
目次
実際の流れ
QEEGを取得します。
QEEGを取得した状態では、瞬きや筋肉の動きで筋電などのアーチファクト(雑音)が混じったデータとなっています。
今までは除外すべき部分を削除したデータを手動で作成し分析していたのですが、現在は自動で構築できるようになったので分析までの時間がかなり短縮されています。
逆に言えば、QEEGを取得した段階ですぐに分析し、許容できるデータではなかった場合は、再度データの取り直しというケースもありまして、QEEGの取得に時間がかかるという面もでてきたわけです。
一長一短ですね。
話を戻して、QEEGの結果を軽くみたら、「睡眠がダメだよね」と出ていた(実際に睡眠時間が短かった)ので、自分で納得しながら・・・
集中力と記憶が落ちているなとも感じていたので、選択してニューロフィードバックのトレーニングプロトコルを作成しました。
ニューロフィードバックのトレーニングプロトコルやQEEGレポートを作成するときには、何を目的にするか、どのような問題解決をしたいのか、選択する部分があります。
→ 通常はクライアントさんに答えていただいたアンケート結果を入れます。
折角なので、sLoretaと6ch サーフェスを組み合わせたZスコアトレーニングをすることに。
sLoretaとは、脳の内部を計算で推定
sLoretaとは、頭皮で測定した脳波から、脳の内部がどのように動いているのか計算で推定したものです。
例えば、脳の内側にある帯状回のアルファ波の振幅などを推定し、帯状回に対してのニューロフィードバックトレーニングをすることが可能です。
6ch サーフェスとは、6チャンネルの表面という意味
6ch サーフェスとは、頭皮につけるセンサーの数が6個でトレーニングするという意味です。
ニューロフィードバックではモノポーラとバイボーラという2種類のセンサー配置が有名です。
どちらかといえば、6ch サーフェスはモノポーラの配置に近いです。
とはいえ、今回はsLoretaとの組み合わせなので、頭皮全体にセンサーを配置しました。
※ sLoretaでは頭皮全体にセンサーを配置する必要があります。
Zスコアトレーニングとは、標準的な脳波と比較したトレーニング
zスコアとはz値、z得点とも呼ばれることがある統計学の標準得点のことです。
プラスマイナス1の間に、約68%の方が入ります。
プラスマイナス2の間に、約95%の方が入ります。
標準的な脳波から、どのくらい離れているのかを即時に計算し、脳波の変動に合わせて標準的な脳波に近づいたら報酬(音や映像)を脳に与えて、良い状態を学習させるのがzスコアトレーニングです。
時間と費用がかかるけど、効果の高そうなトレーニングのひとつ
最初にQEEGをとって、QEEGのデータからトレーニングプロトコルを作成して実施するトレーニングをやってみました。
現在の状況を把握して、現在の状況にあったトレーニングが期待できるため、効果が高いといえるニューロフィードバックのひとつだと思います。
実際には、時間と費用がかかるので、誰にでもお勧めできるものではありませんが、ニューロフィードバックの選択肢のひとつとして考えるといいでしょう。
思っていたより、状況が悪かったです。
セルフケアをおろそかにしてはダメですね。
セルフケア大事です。