ISFニューロフィードバック開始のお知らせ
既に何人かの方に受けていただいておりますが、この度、ISFニューロフィードバックを開始しました。
ISFとは、infraslow fluctuation(低周波ゆらぎ)の略称です。
ISF信号は、下記の2つにより生じるのではないかと考えられています。
- ニューロン活動により酸素が減少しカルシウム波を刺激します。
- 自発的活動 (アストロサイト時計遺伝子の発現によりカルシウム波が発生します)。
カルシウム波の生成により、「アストロサイト」と呼ばれるグリア細胞のひとつに振動が誘発されます。
このアストロサイトの振動によりニューロンのバースト発火が引き起こされ、周波数が能動的に接続または同期して周波数間結合が確立されます。
また、カルシウム波により血管拡張と酸素消費が生じ、fMRI で測定する BOLD 信号が生成されますので、ISFとfMRIのBOLD信号は相関します。
ISF は、基礎的なリズムと搬送周波数の両方であると考えられています。
アルファ周波数帯域を超える高速周波数、特にベータとガンマは、情報周波数です。
ベータとガンマは、低周波変動に「ネスト(入れ子)」されています。
したがって、低周波リズムが変動すると、高速周波数は、ISFの動作と直接相関する形で動作が変わります。
このように、ISFはアクティブ化/非アクティブ化信号と考えてよく、より高速な周波数とネットワークの結合を可能にする皮質の制御メカニズムでもあります。
以上の理由から、ISFは「組織化」リズムと考えられ、スムーズでタイムリーな脳機能を促進します。
ISF信号をトレーニングすると、全体的にシステムを調整する能力を促し、ISFは機能に幅広い影響を及ぼします。
結果としてISFトレーニングの前後で QEEG の結果は変化します。
また、ISFの組織化効果が自律神経系に作用していることが裏付けられています。
さらに、ISFバンドをトレーニングすると、交感神経 (闘争、逃走、凍結) と副交感神経 (休息、消化) の活性化のバランスを調整するのに役立ちます。
実際のISFニューロフィードバックは、1Hz未満の「ISF バンド」で実施します。
ISFトレーニングで見られる自律神経系の生理的変化と調節は、単にそのバンドによって調整される機能であるために起こります。
ISFニューロフィードバックの料金は、当分の間、SMR,Power,ATトレーニングと同一とさせていただきます。