横隔膜を動かす呼吸をしよう

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横隔膜といえば、「ハラミ」「サガリ」とイメージされるかもしれません。

調べたところ「ハラミ」も「サガリ」も横隔膜で地方によって場所が異なるそうです。

ハラミやサガリを食べたご経験のある方ならおわかりかと思いますが、ハラミもサガリも赤身。筋肉です。

横隔膜という名前から筋肉だとイメージできませんが、横紋筋という筋肉です。

横隔膜は胸腔(きょうくう)と腹腔を分けているから、膜と言われいるのだと思います。(厳密には違うので注意!)

また、お肉のハラミやサガリは「ホルモン」「内臓」とされていますが、生物学的には骨格筋だそうです。

さらに、哺乳類にしか横隔膜はないので、鶏のサガリなどは横隔膜ではありません。

この横隔膜を緊張(収縮)させて息を吸う(吸気)が深呼吸! と、いうのが今回のポイントです。

横隔膜は吸う時に使う

横隔膜は息を吸う時に使う筋肉で、(吸気の呼吸筋)で息を吐くときに使う筋肉ではありません。

息を吐くときに使うのは、腹直筋や内腹斜筋などで、横隔膜は緩むだけです。

筋肉が緩む時は、力を発揮しませんから、安定して息を吐き出すには腹直筋などを使う必要があります。

だから、管楽器奏者は腹筋を鍛えているわけですね。

大事なことを書き忘れていました。

肺は自力で「膨らんだり」「しぼんだり」できません。
肺の周囲にある筋肉(呼吸筋)を使って、間接的に肺は膨らんだりしぼんだりします。

横隔膜を使った呼吸が深呼吸

深呼吸と聞くと、大きく息を吸うことをイメージされるかと思います。

確かに大きく息を吸うと横隔膜も使って息を吸うことになります。

でも、大きく息を吸うのなら、大呼吸でいいのでは? どうして深呼吸? と思いませんか???

実は、呼吸には浅い呼吸と深い呼吸があり、肺の浅い場所(上側)を使った浅い呼吸と、肺の深い場所(下側)を使った深い呼吸があります。

肺の下、深いところにあるのが横隔膜。

横隔膜を使うことで、肺の深い部分を使った呼吸となるわけです。

どうやったら横隔膜をつかっているかわかるの?

肋骨の下2本が、横隔膜呼吸をすると膨らみますので、肋骨の下2本で確認することができます。

また、みぞおちに手のひらを当てて、息を吸ったとき上下することでも確認することができます。

腹式呼吸と何が違うの?

腹式呼吸は、お腹の筋肉を使った呼吸のことですから、息を吐く時に腹筋(腹直筋)を使う呼吸のことです。

腹筋をあまり使わずに横隔膜呼吸ができますので、お腹を使っていないのに腹式呼吸というのはちょっと遠慮したいところです。

ただ、物理的に横隔膜呼吸をするとお腹が上下するのは事実です。

ニューロフィードバックで横隔膜呼吸が大事なわけ

ご存知の方も多いのですが、呼吸で自律神経系に作用することができます。

横隔膜呼吸をすれば副交感神経が優位になり、胸式呼吸(浅い呼吸)をすれば交感神経が優位になります。

ニューロフィードバックで脳を落ち着かせようとしても、胸式呼吸で頑張るとどうなるでしょうか?

答えは、上手くいかないだけではなく、頭痛や不安といった状況を作り出します。

もっというと、心拍変動HRV(Heart Rate Variability)という指標があるのですが、HRVの値が大きいほどニューロフィードバックは効果的になります。

HRVの値を大きくする正しい横隔膜呼吸ができているか。ニューロフィードバックが成功する一因です。

ということで、最近 Patrick McKeown氏のOxygen Advantageのインストラクターを取得しました。

ニューロフィードバックの前に呼吸法を確認させていただき、問題があるような場合はニューロフィードバックを受ける前に呼吸法の指導を入れることになりました。

もちろん、呼吸法のみの指導も可能です。

ご希望の方は、お気軽にご予約ください。

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