トラウマを思い出して、ダメージを受けていませんか?

「トラウマを無くしたい」と思っていても、過去にこだわってトラウマを大きくしているケースがあります。
いろいろとお伝えする前に、「脳の中で過去・現在・未来は混ざっている」ということがポイントになりますので、確認していない方は読んでからの方が、よりわかりやすいと思います。
目次
トラウマを思い出す度に、自分の首を絞める
過去にこだわることは、良い面もあります。
しかし、トラウマという過去にこだわるがために、自分の首を絞めてしまうなんてことをしていることもあります。
例えば、「トラウマを無くしたい」と訴えていて、何度もトラウマに関係する記憶について語るケースです。
「トラウマを無くしたいです」⇒⇒⇒ダメージ1
(トラウマを思い出しつつ)「子どもの頃、イジメられた。その時・・・」⇒⇒⇒ダメージ2
「聞いてくださいよ。子どもの頃、イジメられて・・・」⇒⇒⇒ダメージ3
「だから、いじめられたことがトラウマなんです」⇒⇒⇒ダメージ4
トラウマに関連する記憶を思い出すと、その時の自分を思い出すため、自分に対してダメージを与えてしまいます。

どうして、自分で自分の首を絞めるの?

どうして、自分で自分の首を絞めるようなことをしてしまうのでしょうか?
もしかしたら、つらいことを思い出すのが好きなのかもしれません。
過去の出来事へのこだわりがあるからなのかもしれません。
いずれにせよ、つらいことを思い出しているのは、今の自分であって過去の自分ではありません。
今の自分が、つらいトラウマに関係することを思い出しているわけだから、今の自分が、トラウマとは全く関係ないことを考えてもいいわけです。
でもね。実際には、できません。
トラウマが必要だから

トラウマを無くしたいと思っている本人は気がついていませんが、「トラウマを無くしたい」と言いつつも無意識に自分を偽っていることがあります。
過去を否定すると、今の自分も否定することに繋がりますし、トラウマは自分にとって非常に大切な記憶でもあるし・・・
自分に嘘をついていないか、チェックしよう
トラウマを克服、駆逐するためにも、自分に嘘をついていないか、チェックしてみましょう。
注意!同じ言葉でも、偽っていないこともあります。
自分の本心に嘘をつく言い方の例
- 「皆がそう言っている」
- 「ルール的にはあっている」
- 「個人的な意見は別として」
- 「客観的にいうと」
- 「みんなそうだよね」
- 「普通はそう考えるでしょう」
つい口に出していないかチェックしてみましょう。
自分に嘘をつくことを辞めるだけで、トラウマが別のものになる
自分に嘘をついていることに気がつき、自分を偽ることを辞めるだけで、トラウマは別の何かに変化します。
自分を偽っていないか、ぜひチェックしてみてください。