過去の選択は、すべてベストな選択である
過去に受けた経験でトラウマが誕生する訳ですが、今まで様々な選択をしてきたと思います。
今回は、過去の選択はすべてベストな選択をしてきたということについてお伝えします。
目次
過去の選択を後悔している方は非常に多い
カウンセリングをしていると、このような声を良く聞きます。
- あの時の選択を間違えた
- もっと勉強しておけばよかった
- どうして仕事を辞めちゃったんだろう
- なんであんなことをしたんだろう・・・
でも、選択をした時は自分にとって本当にベストな選択をしています。
過去の選択を後悔しているのは今の自分
今、過去の選択を振り返って、後悔しているだけで、その当時は「これがベストな選択」だと思って選択しています。
しかし「ベストな選択だった」ものを否定するから、自分を否定してしまい苦しくなります。
例えば、ジャンケンで負けて「グーを出せばよかった」と思い次第に、「グーを出せばよかった」という思いが強くなり「どうして私はグーを出さなかったの」「ダメな私」というように変化していくのです。
他にも、以下のような例があります。
選択が4つありました。
今、振り返ると「2番を選択するのがベストだった」と思っています。
しかし、その当時1番の選択がベスト、最高の選択だと思い1番を選択したのです。
このベストな選択を後付けで「あ〜だこ〜だ」と批判する訳です。
自分を批判し「どうしてこんな選択をしてしまったのか・・・」と後悔してしまいます。
過去の選択を悔やんでしまった結果、今選択ができなくなって「どうしたらいいんだ・・・」となるのです。
例えば、受験で自分の行きたかった学校に入れなかった・・・
不合格で自分の入りたかった学校に入れなかったのも、ある意味ベストな選択をした結果なのです。
「望む選択ができなかったのは、ベストな選択ではないのでは?」と批判されることもあります。
しかし、私は「『望む選択ができない』ことをベストな選択とした」と考えます。
合格、不合格という結果だけを見ると、わからないのですが、試験前に「勉強が大変だから、リラックスしよう」「映画を見に行こうと」勉強を避ける選択をしていたからです。
他にも、周囲から「A高校がいいよ」「A高校がベストだよ」というように、自分自身の意見ではなく周囲の意見で選んだけど、本心では「A高校には行きたくなかった」というようなこともあります。
過去の選択を後悔すると自分の首を締めることに!
まとめると、今、現在から過去の選択を後悔すると、まるで自分で自分の首を締めていることになり、苦しくなるのです。
たまに、自分のことを苦しめることで、自分という存在をアピールする方もいらっしゃるので、悪いことではないかもしれませんが、苦しむことが生きることだと思い込み、破滅的な思考や行動パターンになるので、「自分を苦しめるのは、どうなのか?」考えていただきたいです。
私個人としては「自分を苦しめて、何になるの」「自分を苦しめなくても、存在価値あるよ」というような考えです。
また「修行のように苦しむのが好き」という方もいらっしゃるので、苦しみたいのなら苦しんで良いのではという考えでもあります。
ただし命にかかわる時は、問答無用で関係各所に連絡する必要がありますが。
1回で「過去の選択は、すべてベストな選択」がわかる方はまれ
今まで多くのクライアントに「過去の選択は、すべてベストな選択」ということをお伝えしても、1回で理解できる方は極わずかです。
中には10回、お伝えしてやっとわかる方もいらっしゃいます。
「まだ、わかんね〜」というのなら、もしかしたら、まだ難しすぎるのかもしれません。
もしかしたら、心理カウンセリングを受けて自分自身を深掘りしていく必要があるのかもしれません。
場合によっては、自分なりに過去の選択を理解することが必要かもしれません。
あっ私は説得しませんからね。
説得というか、Bという方向に向かっていくというような予定調和、結論が決まっているようなカウンセリングをしてしまうと、短期的にはいいけど、長期でみると良い結果にならないことが多いからです。
ただ、文章だけだと熱意というか感覚的なところが伝わらないので、「分からない」「しっくりこない」という感じを受けたら、ぜひ心理カウンセリングを受けてみることをおすすめします。
「分かった」と思っていても、心理カウンセリングを受けると、まったく新しい発見をすることもありますから、「分かった」と思っても心理カウンセリングを受ける価値はあると思います。