投稿日:2021/02/25

オペラント条件づけの区分

オペラント条件付け
心理学
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教科書に書いてある強化や罰の内容だと、理解しづらいことが多いので、まとめてみました。

教科書によくあるオペラント条件付けの表

事象が加わる事象がなくなる
行動が増加正の強化負の強化
行動が減少正の罰負の罰

分かりにくい正の罰と負の罰

特に分かりにくいのが、正の罰と負の罰。そして負の強化です。

試験でもよく問題にされますよね。

正の罰は、罰を与えることで、行動の出現が減少します。

負の罰は、報酬などを引き下げることで、行動の出現が減少します。

いいかえると、正の罰は、何かから避けるために、行動をしなくなる、回避的なものです。Aversive Punishment (険悪の罰)とも言います。

ただし、何かから避けるために、行動が増える増えている場合は、負の強化になります。

回避したいことが発生する前の行動が増えれば、負の強化のひとつである Active Avoidance (アクティブ アボイダンス:能動的回避(直訳))となります。

例えば、「電車に乗るのが不安だから、電車に乗ることを避ける行動をする」のが、負の強化:Active Avoidance (アクティブ アボイダンス)です。ちなみに、「電車に乗ることを避ける」だけなら、正の罰となります。

回避したいことが発生してからの行動が増えれば、負の強化のひとつであるEscape(エスケープ:逃げる(直訳))です。

例えば、「ナイフや銃を持った人が暴れているのを見て、逃げて命が助かった」というのが、負の強化:Escape(エスケープ)にあたります。ちなみに、「逃げた」ことがオペラント行動、「命が助かった」が報酬になります。

まとめると、下記の図になります。

オペラント条件付け

恐らく、訳がわからなくなるかもしれません。

実際にはシーソーのように、どちらが重いかで行動が変わってきます。

ちなみに、試験の問題は、行動の増減具合を文脈で判断することになります。

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