子供が言うこと聞かないとき、叱って行動させるはダメな理由
子供が言うことを聞かないとき、私も怒って叱っていましたが、疲れるだけで無駄というか、おもいっきりマイナスでした。
どうして、子供を叱るとマイナスになるのでしょうか?
心理学、特にオペラント条件付けで考えてみたいと思います。
目次
「叱られたくないから、行動する」になってしまう
よくあるパターンが、叱られるのが嫌だから、行動(勉強、お手伝い)をするというものです。
叱られたくないから行動する人を、想像してみましょう。
- 嫌々行動している
- 文句を言いながら行動する
想像しただけで、ストレスが溜まりそうです。
大人の場合でも同じです。
職場で叱られたくないから行動する人を、想像してみましょう。
- 嫌々仕事をしている。
- 愚痴が多い。
- 仕事で手抜きをしている
私だったら、一緒に働きたくないですし、給料泥棒と叫んでしまいそうです。
「叱られても無視」になってしまう
叱り続けると、どうなるのでしょうか?
人間も動物も同じなのですが、叱られることに慣れてしまいます。
心理学では「馴化(じゅんか)」といいます。
叱られることに慣れてしまった人を、想像してみましょう。
- 何も行動しない
- 言うことを聞かなくなる
ついに出てきてしまいました。
子供が言うことを聞かなくなる場面です。
叱るより報酬(ごほうび)なしにしよう
叱っていると、次第に叱っても叱っても、言うことを聞いてくれない状態になってしまいます。
そこで、叱るのではなく、言うことを聞いてくれたら報酬(ごほうび)をあげて、言うことを聞いてくれなかったら報酬(ごほうび)をなしにしましょう。
報酬(ごほうび)なしの例
- 勉強をしたら、ゲームをする時間が貰える。
- 勉強をしなかったら、ゲームをする時間が貰えない。
注意)「勉強をしなかったら、ゲームを取り上げる」では、最初は良いのですが、徐々に上手くいかなくなります。
報酬をあげるときの例
- お手伝いをしたら、お金(お小遣い)を貰える。
- お手伝いをしなかったら、お金(お小遣い)は貰えない。
報酬(貰えるもの)には、親に甘えられる、褒められる、お金(お小遣い)、ゲームをする時間などがあります。
ただし、報酬になるかどうかは子供によって異なりますし、その時々で変化します。
報酬が子供にとって、魅力的でないと効果はありませんし、適切な量(お小遣いの金額など)でないと効果はありません。
一方、叱ることが大事な場面もあります
- 危険な場所に立ち入りそうになったとき
- 人に危害を加えそうになったとき
- その他、危険が及ぶ、及ぼしてしまうとき
危険が及ぶ場合は、叱ることが重要です。
いつも叱られていないのに、叱られると強烈な印象を与えることができて、危険な行為をしないようになります。
ただし、叱るときは、𠮟るべき行為をしてから10秒以内にするようにしましょう。
タイミングを逃すと、学習効果が下がります。
ひとりで悩むより相談
ひとりで何とかしようと悩んでいても、答えはなかなか出ません。
子育てに悩んでいるとき、心理カウンセラーはとても重要な役割を担ってくれます。
病気でなくても気軽に相談できて、秘密も保持してくれる資格を持った心理カウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか。
また、ヨガや温泉、運動とは違って、脳からリラックスできるニューロフィードバックを受けて冷静になってから考えるのもおすすめです。
実際にニューロフィードバックを受けてみると、思っている以上に緊張度が高いとわかると思います。
ぜひ、お気軽にお申し付けください。