投稿日:2014/03/19

バイオフィードバック Biofeedbackとは?

バイオフィードバック
ニューロフィードバック
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「体の状態を意識的にコントロールする訓練」が、バイオフィードバックです。

バイオフィードバックの詳細をお伝えしますと、バイオフィードバックとは、機材を用いて体の状態を測定し、測定した客観的なデータをフィードバックし、目や耳などで自身の状態を認識できるようにし、意識的に体の状態を調節することを学ぶ方法です。

実は意識的に変化させられる体温や心拍

運動するとき、私たちは「心拍数を上げよう」「汗をかこう」と意識することはありません。

暑いときには、汗をかいて体温を下げようとします。

病気や何等かの問題を抱えていなければ、私たちが運動すると自然と心拍数、呼吸が自律神経などの働きで変化しますから、何も意識する必要はありません。

「自律的に動くから自律神経」と思われているように、体の調整機能は「意識的に変化させることが出来ない」と信じられてきました。

運動した後で、速くなった心臓の鼓動を意識的に落ち着かせるということが、不可能だと信じられていたのです。

しかし、訓練が必要ですが、実際に意識的に心臓の鼓動を落ち着かせようとすると、落ち着かせることが出来ます。

もちろん限界はありますが、体の状態を意識でコントロールすることが出来るのです。

自分でコントロールしてみよう

健康であることが条件ですが、次の手順で心拍数を意識的にコントロールしてみましょう。

準備するもの

  • パルスオキシメーター(正確さが低下しますが、時計で心拍数を測ることもできます)
  • ストップウォッチ

実際の測定

  1. 運動前の心拍数を測る
  2. 運動して心拍数を上げる
  3. 何も意識しないで、どのくらい休んだら心拍数が低下するか時間を測る
  4. 再度、同じ程度の運動をして心拍数を上げる
  5. 心拍数を下げようと意識しながら休み、どのくらい休んだら心拍数が低下するか時間を測る

何度かチャレンジしないと、上手にいかないかもしれません。

慣れてくると、感覚でわかってきますので、途中で諦めずに頑張りましょう。

運動ではなく、息を止めてもいいかもしれません。

また、パルスオキシメーターで経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定してもいいかもしれません。

ちなみに、運動直後に経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)を測定するのは、正確な値ではないからダメとされていますが、運動直後の値の変化を知りたいので、そこは勘弁してください。

さらに慣れてくると、運動などをしなくても、意識的に心拍数を少しだけ上げ下げできるようになります。

バイオフィードバックの使われる場所

バイオフィードバックは1960年代後半から、医療現場や心理の場面で用いられており、高血圧・不整脈・頭痛・てんかん・自律神経失調状態などの病気の治療やその予防、脳血管障害後のリハビリテーションなどに用いられています。

健康増進面やアスリート(運動選手)の心身の管理や精神集中の役割としてもバイオフィードバックのが使用されています。

なお、日本では30年以上続く日本バイオフィードバック学会があり日々、研究が行われております。

バイオフィードバックの一種、ニューロフィードバック

「バイオフィードバック」の中でも、脳波に関するものを「EEGバイオフィードバック」や「Neurofeedback(ニューロフィードバック)」と呼びます。

※EEG:Electroencephalographic の略語 「脳波の」・「脳波計」という意味

※ニューロ:neuro 「神経系の・・・」という意味

ニューロフィードバックについては、下記の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

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