視床ー大脳皮質回路と脳波リズム
ニューロフィードバック
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視床thalamasは大脳の皮質corticalとお互いに影響を及ぼし、大脳皮質のEEGリズム(脳波のリズムのこと)を作り出します。
別の言い方をすると、視床ー皮質回路は、大脳の上部皮質層(大脳皮質は6層構造)の皮質脳波リズム(cortical EEG rhythms)を生成します。
また、何千にも及ぶシナプスへ同じタイミングで視床から皮質へと信号が送られるため、同期します。結果、同時に脱分極や過分極を発生させます。ポイントは同時に発生させる点です。
これらは頭皮において、主にシータ波として観測されます。
深い睡眠などで同期が強ければ、シータ波が強くなり、覚醒し同期が弱くなれば、シータ波が弱くなります。
ただし、血中の二酸化炭素濃度が低くなりアルカローシスになると、体内のphがアルカリ性に傾き、シータ波やデルタ波(徐波:slow wave)が多くなるとされています。
ちなみに、ベルガーさんが見つけた最初の脳波がアルファ波なので、アルファ波より遅ければ徐波、早ければfast wave(速波)といいます。そして、アルファ波の後で見つけたのが、ベータ波です。
さらに余談ですが、ベルガーさんはEEG(脳波)をECG(心電)と同じように分析できると考えていましたが、実際はECGと違いEEGは体積伝導があるなどの理由で同じようには分析できません。
現在は、qEEGとデータベースを使って、統計的にどのくらい離れているのかを把握することが可能です。
例えば、左半球でアルファ波の振幅が上昇していると、うつや学習障害のEEGマーカーとなります。
もちろん、EEGマーカーが存在するからといって、障害があるとはいえませんので、ご注意ください。
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